2023年3月28日火曜日

UNHCR Global Service Centre訪問(2023.03.27)

ハンガリーに住み平日は現地校に通いながら、毎週土曜日に補習校で国語を学び続けた中3学年が先週卒業しました。
国語学習や9年間の補習校生活、及びそのコミュニティで身につけたであろう資質や能力を携え、将来のことや、社会・世界とどう関わるかをこの節目に考えていってもらえれば…そんな保護者の願いからハンガリーで活躍する日本のかたのお仕事について学ぶ機会を頂戴しました。

ハンガリーでもたくさんの日本のかたが活躍しています。
日本人として他国でどのような仕事をしているのか、実際にお話を伺うことで感じることや見えてくることがたくさんあることでしょう。
そんな卒業生や保護者の想いを理解くださった国連難民高等弁務官事務所(UNHCR Global Service Centre)の斎藤さんのオフィスを訪問させていただきました。

機関のことや、難民のこと、ご自身がどうやってUNHCRに勤めるに至ったのか等を分かりやすく話してくださいました。
2年前に設立70周年を迎えたUNHCRの活動を聞き、また、1956年のハンガリー動乱の際に隣国に避難したハンガリー人への定住に向けた支援を行っていたことは、子どもたちにとって人道支援について考える具体的なきっかけとなったようです。
そして現在、ハンガリーでのウクライナ避難民への支援…活動は続いています。
緊急事態が発生した際に、迅速に支援を行うため様々な想定のもとシュミレーション訓練も行っているのだそうです。

斎藤さんは支援に周られていた時の各国でのエピソードや、やりがいも話してくださいました。
特に、UNHCRが存在しなくてもいいようにするのが目標!という言葉は私たちの心に強く残っています。

子どもたちの職業観の幅が広がる大変貴重な時間となりました。
快く迎えてくださいました斎藤さんへ心より感謝申し上げます。
(卒業生保護者寄稿)

2023年3月23日木曜日

令和4年度 修了式・卒業式

春香る快晴の今日は修了式と卒業式です。

まず修了式では、一年生から一人づつ名前が呼ばれ、代表者が修了証書を受け取りました。今年度は小学部は5人、中学部は4人が卒業しました。
運営委員長の「卒業後も日本語の練習を続けてください。」という言葉に在校生保護者としても気が引き締まる思いです。

在校生の送辞では、小学5年生と中学2年生が卒業生の努力を讃え、遠足、バザーなど卒業生とのたくさんの思い出を伝えてくれました。

卒業生の答辞では、努力してきた事、補習校の仲間への想い、先生や両親への感謝の気持ち等、皆さんの想いをそれぞれに伝えてくれました。辛かった事、大変だった事なども…。
補習校を続ける事、土曜日も勉強をする大変さは皆が感じている事だとは思いますが、在校生と保護者の皆さんも「これからも続けて行きたい」と思ってくれている事を願っています。本日の答辞を聞き、いち保護者としてもそのことを再確認しました。

先生や卒業生保護者の涙も印象的な式でした。
卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます!
(在校生保護者寄稿)

環境ポスターコンクール入選のご報告

こども教員支援財団が主催する「第14回環境教育ポスターコンクール」にて、2022年度中学3年生の丹野なおみさんの作品が入賞しました。

海外賞(特別賞)
標題『カラフルではあるけれど』

〜入賞者コメント〜
入賞したと聞いて、とても嬉しいです。
このポスターは今年の夏に日本で描きはじめました。
コロナ禍の自粛を経て、数年ぶりに日本へ向かう道中の空港や飛行機の中で、たくさんのペットボトルやプラスティック製品がどんどんとゴミ箱に入れられていく光景に驚いたことがきっかけです。
ゴミの処理や再利用について考えたその時、海に捨てられたゴミで苦しむ海の生き物がいることを思い出しました。
私は海が大好きです。
私が住んでいるハンガリーには海がないので、海に囲まれている日本はなんて良いんだろうと思っています。
日本の祖父母は私が日本に来るといつも海のあるところに旅行に連れて行ってくれます。ウミガメが産卵に来る海岸はきれいなのに、海水浴場の近くにはゴミが散らかっています。
ポイ捨てされているゴミや海を渡ってくるゴミ、世界中で考えていくべき問題だと思います。