2022年6月11日土曜日

中3と卒業生から寄付(浴衣体験の収益金)

 6月4~5日の週末にブダペストにある日本食レストラン『WAFU』さんが主催したJAPAN FESTIVAL 2022で、私たち補習校中学部3年の女子2名と卒業生1名で浴衣体験のブースを出しました。
たくさんのお客さんが来てくれ、土曜日は95人、日曜日は約40人に浴衣の着付けを行いました。
お客さんは皆、日本の文化に興味があり、着付けの間や浴衣姿を写真に撮る時に日本語やアニメの話で盛り上がりました。
中には来年に三か月間日本に行く予定の人や、もう日本に行ったことがあるという人もいました。浴衣を体験した人は主にハンガリー人でしたが、日本人や外国の方もいました。
着付け中に「ところであなたたちは何人なの。」とよく聞かれました。ハーフであることや、どうやって日本語を話せるかについてたくさん質問されました。日本語を習っている、私が通っているハンガリーの学校を卒業したハンガリー人女性とは日本語でも少し会話をすることができました。

土曜日は行列ができ、予約をしなくてはならない時が何回かありました。六人組で一緒に写真を撮りたいという人たちや、どうしても他の人がつけている帯がいいという人もいる中で、時間を守るのは簡単ではなかったですが、休憩も取れました。途中でWAFUさんから焼きそばや唐揚げ弁当などを頂きました。とてもおいしかったです。

休憩や食事などを挟み、準備や片付けも入れて13時半から20時半まで着付けをやっていました。暑さもあって少し疲れた時もありましたが、多くの人に日本の文化を広めることができたら嬉しいと思いました。
色々な人と三か国語でコミュニケーションをすることや応対の練習にもなり、貴重な二日間だったと感じます。お祭りは二日とも盛り上がり、良い雰囲気で終わったと思います。
浴衣の着付け方をていねいに教えてくれた補習校のお母さん、差し入れをくださった方々、本当にありがとうございました。友だちと一緒にいられて自分自身もとても楽しかったです。

私たちは今年が補習校最後の年になります。最後に補習校の後輩たちのためにこのブースでの収益金を寄付することができて良かったと思います。
(補習校中学部三年生寄稿)

2022年6月4日土曜日

教員研究授業 & 事後検討会ご報告(2022.05.28)

みどりの丘補習校では、ブダペスト日本人学校の先生をお招きし、研究授業を行いました。
今年度は中学部3年生の授業を対象とし、担任による授業を教員一同見学しました。

授業で扱った教材は、複数の新聞記事を比較し、それぞれの意図・効果を読み取らせるというものでした。記事の内容は東京オリンピックのボランティアの状況を紹介するものです。メディアリテラシーの涵養を目的とした非常に現代的な単元ですが、担当教諭は教科書に掲載されている新聞記事の他、ニュースやYouTubeの映像も提示することで、教科書からさらに一歩踏み込んだ授業を展開していました。
情報を受け取るだけではなく、自分の意見を整理して発表することも授業の課題の中心としてありました。生徒4名はそれぞれ「もし自分にボランティア参加資格があれば参加したいか/したくないか」をその理由とともに発表しました。また、生徒たちは日本人学校の先生や見学していた他の教員の質問にも応答し、双方向的な非常に活発な授業となりました。

授業後には教員一同検討会を行い、日本人学校からお招きした先生にご講評をいただきました。先生はアメリカやドイツで補習校の教育活動に従事されていた経験をお持ちの方で、そのような方からのご意見・ご感想は非常に貴重なものでした。また、このような研究授業をはじめとした当補習校の取り組みを高く評価してくださったことも、教員一同にとって大きな励みとなりました。教員間での授業にかんする意見交換や、学校教育一般についての議論も行われ、非常に有意義な検討会となりました。

今回の経験を実際の授業に活かせるよう、今後とも教員一同いっそう努力していきたいと思います。ご協力いただきました日本人学校の先生、また担当教諭・生徒のみなさんに、あらためて感謝いたします。
(勉強会担当教員寄稿)

火災を想定した避難訓練(2022.05.28)

昨年一昨年はオンライン授業が続いたため、3年ぶりの避難訓練となりました。
今年は火災避難訓練ということで、補習校の授業中に火災が起きた場合、いかに素早く避難できるかを知っておくということが目的となりました。

この避難訓練は在ハンガリー日本大使館のご指導、ご協力のもと行われました。
訓練を行なうにあたり1か月程前から多くのアドバイスをいただき話し合いを重ね、当日は児童生徒たちに、そして保護者の方々にも貴重なレクチャーをしていただくこともできました。

訓練当日は、まず1つの教室に全員集合してもらい、訓練の流れを説明し、避難中の注意事項も確認しました。
・おさない
・はしらない
・しゃべらない
・もどらない
・ちかづかない

その後各クラスに戻り待機し、火災の合図とともに避難を開始し、火災の合図から全員が避難場所へ移動できたのは3分程でした。
再び教室に移動し、ビデオも交えながら避難中の注意事項を何度も確認し、そして日常生活の中で少しでも小さな変化に気が付けることが大事だと教えていただきました。
児童生徒たちは、訓練に対してとても熱心で多くの質問もし、真剣に取り組む姿が見られたと思います。

避難の際の窓の開け閉め、集団行動など課題は残っていますが、改善策を練り、より充実した訓練が行えるよう今後に行かしていきたいと思います。
(避難訓練担当保護者寄稿)