2019年1月30日水曜日

かるた大会(2019.1.26)

1月26日(土)補習校において恒例のかるた大会 が開催されました。

1、2年生のいろはカルタと、3~6年生の俳聖かるたの会場では、
学年ごとに各グループ内でまず予選が行われ、その後、勝ち抜いた児童生徒たちによる決勝戦が繰り広げられました。

予選から決勝戦まで、対戦回数を増すごとに、生徒たちの絵札を取る早さもスピードアップしていき、最初から最後まで白熱した戦いとなり非常に盛り上がりました。

中学部の百人一首かるたの会場では、対戦者数は少ないものの、ルールなど難易度の高い大会のため、静かながらも白熱した戦いが繰り広げられました。



表彰式では、各学年の優勝者が発表され、生徒たちと保護者から温かい拍手が送られました。
終始笑顔が耐えない和やかな雰囲気の大会となりました。
(かるた大会担当保護者寄稿)

2019年1月18日金曜日

明日をつくるわたしたち・小5(2019.01.04)

小学五年生の9月に『明日をつくるわたしたち』という単元があります。
この単元の学習目標の一つが「自分たちの身の回りにある問題について調べ、解決のための提案書を書くことができる」です。
目標達成のための活動として、児童は「身の回りにある問題」について考えなければなりません。
日本の小学生の場合、公立学校であれば、学区が定められていますから、児童は同地域に住み、保護者等を通じて地域との関りもあります。しかし、補習校の児童の場合、平日に通う学校も異なりますし、住んでいる町もそれぞれに異なり、児童間で共通の「地域」及び「地域との関り」がありません。このような条件下でこの単元の学習目標をどのように達成するか、担任には頭の痛い二学期の始まりでした。

現五年生は男子四名、女子三名で構成されており、どの児童も明朗闊達です。
担任としては彼らがどのようにして共通の問題を探り出すか、彼らの知恵と行動に任せてみようと考え、922日の授業でこの単元を取り上げました。
最初の授業では想像した通り、共通の生活基盤がありませんから、個人的な生活の問題は出ても、共通する「身の回りの問題」は出て来ませんでした。長休みを挟み、教科書にある「中川さん達の提案書」から問題点と解決方法を読み取りました。
そして、四時間目に「私たちの『共通の身の回り』と言えば、この学校だね」と投げかけたところ、いくつかの問題点が出て、その中から五年生として一つの問題点に絞ることにしました。それが「最初の五分休みを十分にして欲しい」でした。

この統一提案にたどり着くまでにもクラス内では
①提案内容とその理由
②現状と問題点
③解決方法
を考え、色々な意見交換がありました。

929日の授業では「提案書」が完成しました。
これで「この単元の勉強は終わり!」にしてしまっては、何のための話し合いだったのか分かりません。また、児童の中から「どうせ子どもの意見なんて大人が真剣に聞いてはくれない」との声も聞こえました。
そこで、たとえ子どもであっても、より良い学校生活を思い、説得力があり、理路整然としている提案なのだから、出来るところまでやってみようと勇気づけ、五年の「提案書」を補習校運営委員会に送りました。同時に講師会でもこの「提案書」について取り上げて頂けました。
その時から五年生は大人の組織の動きを注視する一か月を過ごしました。

提案書作成から約一か月、1027日の長休みに小学三年から中三までの児童生徒が五年の教室に集まって話し合うことになりました。
各学年でもそれまでに時間のやり繰りをして討議してもらえ、五年生は初めて大きい話し合いを司会することになり、話し合いに参加する姿勢、議事進行のあり方、記録の取り方も勉強するいい機会となりました。

その話し合いから更に一か月経った128日、遂に五年生の提案が実行に移され、最初の五分休みが十分休みとなりました。
補習校全体のスケジュール上ではたった五分の変更でしかありませんが、五年生にとっては色々なことを学んだ三カ月になりました。

五年次の一単元の学習項目が補習校に関わる全ての人を巻き込んだ活動に発展してしまいましたが、皆さんに取り組んでいただけたことを、補習校の児童生徒の皆さん、運営委員会の皆さん、保護者の方々、講師の先生方にもこの場を借りて深く感謝申し上げます。
(小5学年担任講師寄稿)