2025年4月5日土曜日

令和6年度 入学式・始業式(2025.04.05)

桜がちょうど見ごろの暖かなこの日、みどりの丘日本語補習校の入学式が行われました。
ヴァイオリンの生演奏で入場した新一年生は満場の拍手で迎えられ、また運営委員長の呼びかけに可愛らしくもしっかりと返事をしていました。
ここで楽しく学びながら、ほかの児童生徒たちと共に成長していってくれることを願っています。
さらに今年度は、平成17年にスタートしましたみどりの丘日本語補習校の20周年記念にあたる年ということで、校歌がはじめて披露されました。昨年度中に補習校の生徒たちから寄せられた言葉をもとに作詞がなされ、ファルカシュ夕起さんが音楽をつけたこの校歌はとても素敵な曲で、子供たちや保護者の方々の間でも大変好評でした。児童生徒みんなで大切に歌いつないでいってくれることでしょう。
(在校生保護者寄稿)

2025年3月28日金曜日

令和6年度 修了式・卒業式(2025.03.22)

花のつぼみがふくらみ、鳥のさえずりが春の訪れを告げる中、今年も修了式と卒業式が執り行われました。会場には穏やかな空気が流れ、児童・生徒たちの表情には一年をやり遂げた誇らしさが感じられました。
修了式では、一人ひとりの名前が呼ばれ、代表者へ修了証書が授与されました。静かに見守る保護者の姿からも、子どもたちの成長への喜びが伝わってきました。

続く卒業式では、中学部2名が卒業を迎えました。
送辞では、中学2年生が、思い出に残る行事や日々の学びを振り返りながら、卒業生への感謝と励ましの言葉を贈りました。
卒業生からの答辞には、それぞれの思いが込められていました。楽しかったこと、苦しかったこと、仲間との絆、そして何より、先生方や家族への深い感謝の気持ちが丁寧に語られ、聞く人の胸を打ちました。

式の終盤、先生方や保護者の目に浮かんだ涙が、これまでの歩みの尊さを物語っていたように思います。
平日に学校に通い、さらに週末に日本語を学ぶという選択は、決して簡単ではなかったはずです。それでも続けてきたその努力と意思が、卒業生一人ひとりの言葉や姿に表れていました。

これからの未来に向かって、胸を張って歩んでいってほしいと思います。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!
(在校生保護者寄稿)

2025年3月12日水曜日

善後策検討会・研究討議会のご報告(2025.01.18)

 1月18日は、第3時限・第4時限に全学年児童・生徒がかるた大会に参加するなか、よんどころない事情で欠席した1名をのぞく全教員、および2名の運営委員の参加による「善後策検討会」(第3時限)、また、さらにブダペスト日本人学校から1名の派遣教師のご参加を賜って「研究討議会」(第4時限)を行いました。

 「善後策検討会」は、補習校評価にかかわる保護者アンケートの結果をふまえて、問題点・善後策を検討するものです。保護者の皆さんの意見について、ひとつひとつていねいに意見を交わしました。
 各学年ではおもに集団生活や宿題提出などについて、全体行事ではおもに学習発表会などについて、今後の善後策が検討されました。個人情報にも亘るので詳細は省きますが、各自の体験・知見・理念をふまえ、できるかぎり真の問題点の把握や解決をめざした対話が行われました。今後とも、人権や多様性を重視した補習校総体での明瞭かつ対等な対話が必要で、具体的問題への対応とともに中・長期的発展をめざした「善後策」が図られていくことになろうと思われます。

 「研究討議会」は、まず日本人学校の派遣教師の方の意見発表をお聞きし、その発表や前時限「善後策検討会」の結果にもとづき参加者全員による討議を行うものです。
 意見発表では、補習校の場合、児童・生徒の日本語能力が様々であることをふまえ、参考になる議論として、特別支援教育(児童・生徒に学習進度や個性の多様さがある)や外国経験から得られた見識が紹介されました。全体学習と個別学習の分け方や、各自の個性の把握の仕方、長所を伸ばして短所をカバーする指導のやり方などです。
 これを受け、補習校ならではの多様性を尊重する教育のための具体的工夫、児童・生徒が他国語ではなく日本語で思考することが大切という基本的原則など、さまざまな点につき対話が行われ、教務上の困難の解決や教員の知見の向上に大いに役に立つ「研究討議」となりました。

 かるた大会では保護者担当係・運営委員をはじめとした保護者の皆さんに多大なご助力をいただき、常日頃からの感謝の念を新たにするなか、善後策検討会・研究討議会では教員による非常に真摯な対話が行われ、とても有意義な会議となりました。また、最後になりましたが、来校して議論に参加いただいた日本人学校の先生に感謝の思いを申し上げ、このたびの報告とさせていただきます。
(補習校担当教員寄稿)

2025年1月18日土曜日

かるた大会(2025.01.18)

今日は毎年恒例のカルタ大会です。気合いは十分。最初は少し緊張した面持ちで始まりました。

1、2年生は、いろはカルタを使いました。大きな声で「はい!」とカルタを叩く姿が印象的で真剣に審査員に意見する子も居たり、個々に頑張っていました。低学年らしくわいわいとても楽しい雰囲気でした。

3、4、5年生は、俳聖カルタを使いました。一人一人が集中し真剣にカルタと向き合っていました。回が進むにつれ白熱していくのがわかり、叩く勢いが強く、手が痛くないかと心配になる程。上の句ですでにカルタを叩く子も多く関心しました。

中学部は、百人一首を使いました。こちらの教室は集中し、静かに淡々と進んでいく印象的でした。読み札を読んでいる方の声がとても綺麗で、最後の2枚になった時に白熱した場面が印象的でした。

年に一回の季節を感じる行事を続けられるのは日本語教育でとても大切なことだと思いました。
運営委員さん、カルタ係さん、素敵なイベントをありがとうございました。
(保護者寄稿)