2025年3月12日水曜日

善後策検討会・研究討議会のご報告(2025.01.18)

 1月18日は、第3時限・第4時限に全学年児童・生徒がかるた大会に参加するなか、よんどころない事情で欠席した1名をのぞく全教員、および2名の運営委員の参加による「善後策検討会」(第3時限)、また、さらにブダペスト日本人学校から1名の派遣教師のご参加を賜って「研究討議会」(第4時限)を行いました。

 「善後策検討会」は、補習校評価にかかわる保護者アンケートの結果をふまえて、問題点・善後策を検討するものです。保護者の皆さんの意見について、ひとつひとつていねいに意見を交わしました。
 各学年ではおもに集団生活や宿題提出などについて、全体行事ではおもに学習発表会などについて、今後の善後策が検討されました。個人情報にも亘るので詳細は省きますが、各自の体験・知見・理念をふまえ、できるかぎり真の問題点の把握や解決をめざした対話が行われました。今後とも、人権や多様性を重視した補習校総体での明瞭かつ対等な対話が必要で、具体的問題への対応とともに中・長期的発展をめざした「善後策」が図られていくことになろうと思われます。

 「研究討議会」は、まず日本人学校の派遣教師の方の意見発表をお聞きし、その発表や前時限「善後策検討会」の結果にもとづき参加者全員による討議を行うものです。
 意見発表では、補習校の場合、児童・生徒の日本語能力が様々であることをふまえ、参考になる議論として、特別支援教育(児童・生徒に学習進度や個性の多様さがある)や外国経験から得られた見識が紹介されました。全体学習と個別学習の分け方や、各自の個性の把握の仕方、長所を伸ばして短所をカバーする指導のやり方などです。
 これを受け、補習校ならではの多様性を尊重する教育のための具体的工夫、児童・生徒が他国語ではなく日本語で思考することが大切という基本的原則など、さまざまな点につき対話が行われ、教務上の困難の解決や教員の知見の向上に大いに役に立つ「研究討議」となりました。

 かるた大会では保護者担当係・運営委員をはじめとした保護者の皆さんに多大なご助力をいただき、常日頃からの感謝の念を新たにするなか、善後策検討会・研究討議会では教員による非常に真摯な対話が行われ、とても有意義な会議となりました。また、最後になりましたが、来校して議論に参加いただいた日本人学校の先生に感謝の思いを申し上げ、このたびの報告とさせていただきます。
(補習校担当教員寄稿)