2022年6月4日土曜日

教員研究授業 & 事後検討会ご報告(2022.05.28)

みどりの丘補習校では、ブダペスト日本人学校の先生をお招きし、研究授業を行いました。
今年度は中学部3年生の授業を対象とし、担任による授業を教員一同見学しました。

授業で扱った教材は、複数の新聞記事を比較し、それぞれの意図・効果を読み取らせるというものでした。記事の内容は東京オリンピックのボランティアの状況を紹介するものです。メディアリテラシーの涵養を目的とした非常に現代的な単元ですが、担当教諭は教科書に掲載されている新聞記事の他、ニュースやYouTubeの映像も提示することで、教科書からさらに一歩踏み込んだ授業を展開していました。
情報を受け取るだけではなく、自分の意見を整理して発表することも授業の課題の中心としてありました。生徒4名はそれぞれ「もし自分にボランティア参加資格があれば参加したいか/したくないか」をその理由とともに発表しました。また、生徒たちは日本人学校の先生や見学していた他の教員の質問にも応答し、双方向的な非常に活発な授業となりました。

授業後には教員一同検討会を行い、日本人学校からお招きした先生にご講評をいただきました。先生はアメリカやドイツで補習校の教育活動に従事されていた経験をお持ちの方で、そのような方からのご意見・ご感想は非常に貴重なものでした。また、このような研究授業をはじめとした当補習校の取り組みを高く評価してくださったことも、教員一同にとって大きな励みとなりました。教員間での授業にかんする意見交換や、学校教育一般についての議論も行われ、非常に有意義な検討会となりました。

今回の経験を実際の授業に活かせるよう、今後とも教員一同いっそう努力していきたいと思います。ご協力いただきました日本人学校の先生、また担当教諭・生徒のみなさんに、あらためて感謝いたします。
(勉強会担当教員寄稿)